歯科で12年勤務して出会った、めちゃくちゃありえない親子の患者さん。親のしつけも大事!No1
こんにちは!
2児の子持ち中年主婦です。
上のお花の写真は友達が撮ってくれたとてもキレイな花!
今回のお話は、
私がずっと書こうかと悩んだ事です。
私は約12年位の歯科アシスタント経験者です。
3ヶ所の歯医者に常勤として勤務して、
1人目の子供を妊娠して、
歯科アシスタントを引退しました。
そこで患者さんと出会った何千人。
その中でもとくに困った患者さんのお話をシリーズで書いていきたい!
辞めて12年ほど経ちますが、いまだに印象深い患者がたです(笑)
子育て中の親御さんや、
大人の方も要注意!!
あなたはこんなことをやってませんか?
まず1人目
この患者さんは
子供が治療するために来た母親と10才頃の子供です。
この10歳ぐらいの男の子を診療室から
『○○君、どぅぞ!』
と私は呼びました。
扉が開いたのは
診療台のチェアーから見えましたが、
お母さんしか見えません。
私がいた歯医者の診療室の構造は
今流行の個室ではなく、
昭和感たっぷりの古い歯医者。
診療室のど真ん中に器具を滅菌しておく棚(アイランドキッチンのようにあり、その上棚がある)があるので、向こう側が見えないようになっていました。
めちゃくちゃアットホームな歯医者なので初めてくる3歳児くらいでも、
次の診療のときは、
1人で診察台の上に座れてしまうぐらい、
楽しく治療をするように、私は心がけていました。
話が戻りますが
この男の子はまったく自分がいる位置から見えないので
不思議に思って
私は真ん中に器具を滅菌する棚の後ろに周ると
男の子がハイハイで向かってきている
その後ろをお母さんが
『○○ちゃん、ダメでしょ』
と小さな弱々しい声で男の子に言っているのですが、
男の子は無視。
私はてっきり男の子は歩けない子で、
頑張ってハイハイで入って来たのだと勘違いしてしまったぐらい、
普通でした
(お母さんのセリフ以外は)。
でも違いました。
男の子は自ら立って、治療のチェアーに座ったのです。
私は先生と目が合って
お互い
『どうしよう?』
と心で思っていました。
何かの発達障害の子供なのかとも思いましたが、
とくに問診表にも記載はなく、
治療がちゃんと出来るのかと、
頭はフル回転で、対応の準備をしましたが、
とくに治療するときは、
まったく問題なく口も開けてくれたので、
お母さんが真正面で見守る中、
治療が始まりました。
問診表には、
予め
痛い場所などを書いてくれてますので、
確認のために、
先生 『ここが痛い?』
男の子 『・・・。』
お母さん『○○ちゃん、痛かった?』
男の子 『うん。』
先生 『じゃ、こっちは?』
男の子 『・・・。』
お母さん『○○ちゃんどう?』
男の子『ううん。』
と、
この調子で時間がかかりますが
口は空いてくれるので、
治療は進みます。
この子はお母さんがいないと何も言えなく、
何も出来ないのかと、
治療最後の確認のときに、
先生『ここは、どう?高さ(噛み合わせ)とか痛いとかある?』
男の子『・・・。』
私はすかさず
治療した歯の近くの頬を指で当て
私『ここは高くない?噛み噛みしてみて。』
この子は噛み噛みとしますが
返答は声ではなく
首を振りました。
言っている意味は理解しているけど、
お母さんがいないと話せないそんな感じで治療が終わりました。
帰りも、待合室までハイハイで行こうとしているので
お母さんも
『○○ちゃん、ダメでしょ』
と注意のような、
注意にならない感じでジッとその光景を眺めながら、
後ろを付いて歩いていました。
通りには、
器具を洗ったりする水場あり、
金属の削りカス(踏むと痛い)
があったりするので、危険。
私は
『ここは床が濡れてたり、削った金属とか落ちているから危ないよ』
と言うと
スクッと立ち上がりそのまま歩いて待合室に戻りました。
何かの障害を疑いましたが、
どれもちゃんと受け答えもできているので、とくに問題なさそう。
問題はお母さんで、
この子供のすることは何でも受け入れることだと思いました。
行きも帰りもハイハイで行き来する姿を見ても
止めないで眺めている母親。
2度目の来院は、
待合室から私が近くに立ち
一緒にチェアーまで歩きました。
前回のハイハイは忘れている事はないでしょうが、
私がいることで歩いたのか定かではないですが、
この子はちゃんとハイハイはダメなことを理解したから、
歩いたのだと思うことにしました。
親は子供のすることに、
共に共感していくのはとても良いことだとは思いますが、
悪いことは悪いと
ちゃんと教えてあげることも、
親として努めだよなぁと、
当時、独身だった私は痛感しました。
これは私が本当に出会った親子です。
人のフリ見て我がふり直せ。
良い言葉ですよ(笑)